Organic synthesis & Evaluation 有機合成・物性評価
Fume hood
実験用ドラフト
1人1台割り当てられます。アルゴン/真空ライン、真空ポンプ、ホットプレート付スターラーが1セットで、汎用ガラス器具も個人持ちです。
Vacuum pump
真空ポンプ
化合物の合成後に残る有機溶媒を飛ばしたり、容器内部を不活性ガスに置換するために使います。オイルが汚れると故障の原因になるので、液体窒素トラップを必ずつけましょう。
Hot plate magnetic Stirrer
ホットプレート付スターラー
1人1台以上使うことができます。温度と回転数はデジタル表示で、簡単に設定できます。熱源はアルミバスなので、オイルバスのようにオイルを拭き取る手間がありません。
Anhydrous solvents
脱水溶媒
コックをひねるだけで高純度な溶媒が出てきます。THF、エーテル、トルエン、DMFが利用できます。
Evaporator
エバポレータ
溶液の濃縮に用います。合計7台稼働しているので待ち時間はほぼ0です。
Ultrasonic bath
超音波洗浄機
化合物を溶解させる時、ガラス器具の汚れを落とす時などに便利です。
Balance with high accuracy
精密天秤
0.01 mgの精度で秤量できます。静電気除去機能もありとても便利です。研究室に3台あります。簡易な電子天秤も3台あるため、秤量待ちはほとんどありません。
HPLC (recycling, Chloroform)
分取HPLC
分子サイズにより、化合物を分離・精製することができます。操作はタッチパネルで使いやすく、1度に1g(10 mL)まで注入できるためモノマー精製時に便利です。
HPLC (Reaction tracking)
HPLC(反応追跡用)
化合物の極性により分離し、反応を追跡できます。
Centrifuge
遠心分離機
粒径の細かい化合物の分離に適しています。高速回転により化合物を沈殿させます。
Glovebox (synthesis)
簡易グローブボックス
大気中で不安定な化合物を秤量、合成する際に用いています。
Low constant temperature bath
低温恒温槽
–80°Cまでの温度範囲を設定できます。
低温反応を行う際に必須です。研究室に計4台あります(内2台は–40°Cまで)。
Microwave reactor
マイクロウェーブリアクター
反応系に直接マイクロ波を照射し、加熱反応を短時間に効率よく安全に進行させることができます。実際、〜3日要するポリマー重合反応を、マイクロウェーブリアクターを使えば、〜2時間程度に短縮可能です。ポリマー合成の心強い味方です。
Microwave oven
電子レンジ(モレキュラーシーブス用)
脱水溶媒を作る際のモレキュラーシーブスの活性化に用います(学生居室には別にお弁当温め用もあります)。モレキュラーシーブスは高い脱水能を発揮することが報告されています。(Organometallics 1996, 15, 1518-1520)。
Melting-point apparatus
融点測定器
化合物の融点測定に用います。
Dryer
乾燥機
洗浄したガラス器具等を乾燥します。60°C, 100°C用が2台ずつあります。使ったガラス器具は溜め込まず、その日のうちに洗いましょう。
Chemical closet
試薬庫
実験室とは別に試薬室があります。この部屋のドアは電子錠で、試薬は厳重に保管されています。試薬検索システムを使って、官能基別に整理整頓しています。
Chiller
冷却水循環装置
冷媒を循環させる装置で、反応を還流させるときに用います。水道による水漏れを防ぐためにも必須です。最近では水を使わないエコ冷却管「コンデンシン」も併用しています。
Cyclic voltammetry (CV)
サイクリックボルタンメトリー
化合物の酸化/還元電位を測定します。フェロセンの酸化電位を基準として化合物のエネルギー準位を算出します。
UV-vis-NIR spectrometer
紫外可視近赤外分光装置
化合物の吸収波長領域を測定します。3600 nmまで測定でき、温度可変も可能な優れものです。
Infrared spectrometer(IR)
赤外分光装置
化合物に含まれる官能基を調べます。ため息が多いと二酸化炭素のピークが出現するので、明るい気持ちで測定しましょう。
APCI-Mass/ESI-Mass
質量分析器
化合物の分子量を推定し、構造を決定するときに役立ちます。固体・液体・溶液など、どの状態でも測定可能で、反応追跡にとても便利です。
Preparative column chromatography
分取カラムクロマトグラフィー
自動で化合物の精製を行います。条件を入力することで溶媒の極性を調節でき、化合物の純度を高める際に役立ちます。
Organic Device 有機デバイス
Solar simulator
ソーラーシミュレータ
擬似太陽光を照射して太陽電池特性評価を行います。
External quantum efficiency (EQE)
分光感度測定装置
波長依存性のない定エネルギー、定フォトンの単色光を太陽電池に照射し、量子効率を測定する装置です。
Vacuum prober
FET用真空プローバ
真空下、トランジスタ特性を評価できます。
AFM: Atomic Force Microscope
原子間力顕微鏡
探針と有機薄膜表面に作用する原子間力を検出できる顕微鏡です。ナノスケールの凹凸形状を三次元的に観察できます。1サンプルの観察時間が5分の超優れものです。
Profilometer
膜厚計
有機薄膜の厚さを測定します。
Digital microscope
デジタル顕微鏡
微細構造の観察に用います。モニターにµmオーダーの物差しが表示され、計測した画像をPCに取り込むことができます。
Vacuum evaporator (E-100)
真空蒸着器(太陽電池用)
真空下、金属を加熱し気化させ有機薄膜上に蒸着します。ロードロック(真空予備)室があるため、連続蒸着が可能です。
Vacuum evaporator (E-80)
真空蒸着器(FET用)
金、銀、クロムなどを蒸着して、さまざまな構造のFET素子(BGTC、TGBC、BGBC)を作製できます。
Glovebox (Kiyon)
グローブボックス(Kiyon製)
完全窒素雰囲気下で、デバイスの作製から特性評価まで行うことができます。OPV作製用、FET作製用、デバイス評価用の計3台あります。
Spin coater
スピンコーター
π共役系ポリマーのインクを高速回転させることにより、遠心力で基板の上に薄膜を形成させる装置です。Glovebox内に2台、実験室に2台あります。
UV/Ozone cleaner
UVオゾンクリーナー
基板表面の有機汚染物質を光化学的プロセスで除去できます。
Hot plate (thermal stability test)
熱耐久試験用ホットプレート
有機薄膜太陽電池の実用化へ向けた大きな課題である、「熱耐久性」の加速試験に用います。
SHOTmini
卓上型塗布ロボット
太陽電池の封止(空気中の水や酸素をさけるため)に用い劣化を抑制します。
Contact angle mater
接触角計
薄膜と溶液の接触角を測定します。測定結果から材料の混和性などの情報を得ることができます。